お久しぶりです。
シベリアに留学していた女子大生です。
長い間更新できず、すみませんでした。
書きたいことができたので、今日以降コンスタントに
更新していこうと思います。

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時間の流れは早いもので、シベリア留学を終えてから半年が過ぎました。
さて、今回はブリヤート留学記の番外編を書かせていただこうと思います。

今回の記事の内容は
①シネヘンブリヤートについての簡潔な紹介
②シネヘンに滞在しようと思った理由
③番外編の構成について
以上の3つです。



①シネヘンブリヤートについての簡潔な紹介

シネヘンブリヤート人とは、
現在、主に中国内モンゴル自治区フルンボイル市に居住する
ブリヤート人を指します。
「シネヘン」とは彼らの住む場所に流れる川の名前で、
シネヘン川周辺に住むブリヤート人という意味で
シネヘンブリヤート人と呼ばれます。

元々、ブリヤート人はロシアのバイカル湖周辺に住む民族です。
しかし、1917年ロシアで勃発した十月革命がきっかけで
ロシアにおける暮らしが困難となり中国に亡命し、
シネヘン川周辺に移住したブリヤート人の集団がいました。
それが現在のシネヘンブリヤート人の先祖です。

フルンボイルにはエヴェンキ人(ツングース系)やダグール人(モンゴル系)など
他の少数民族が多く暮らしていますが、
伝統的にこの地域に暮らす彼らとは違い
シネヘンブリヤート人は他の地から移住してきた新しい民族なのです。


シネヘンブリヤート人が使用する言語は主に
ブリヤート語、中国語です。
家族や友人との会話など日常生活ではブリヤート語を使用し、
外部の人と会話するときに中国語を使用します。

ロシアのブリヤート人と異なる点は、
世代関係なく日常的にブリヤート語を使用する点です。
ロシアのブリヤート人は、
ブリヤート人同士でもロシア語を使用することが多いため
ブリヤート語を日常的に使用することに驚きと感動を覚えました。


②シネヘンに滞在しようと思った理由

私がシネヘンブリヤートの存在を初めて知ったのは
大学2年生の時受けた、東京外国語大学AA研の山越先生の特別講義です。
その時はまだブリヤートに強い興味がなく
「ふーん」くらいにしか感じていませんでした。

次に私がシネヘンブリヤートの存在をはっきり感じるようになったのは、
ブリヤート国立大学の留学中です。
私が学んだ留学生クラスに、シネヘン出身のブリヤート人が3人いました。
彼らは中国人と話すときは中国語、内モンゴル人と話すときは内モンゴル語、
しかしシネヘン出身の人と話すときにブリヤート語を使用していました。
内モンゴル出身の内モンゴル人とは別のコミュニティに所属している様であったり
何か他の留学生とは違う目的や雰囲気を感じたのが、
シネヘンってどんなところなんだろうと感じるようになった理由です。

もちろん、彼ら一人一人が人間的な魅力にあふれていたことも
大きな理由です。


ブリヤート留学を終え、2018年5月からモンゴル留学を始めた時に
私はフルンボイル市に知り合いがいる方にお会いしました。
その話を聞いて私はすぐさま「シネヘンを見られるかも!」と思い、
ちょっと強引ではありましたが、その方の知り合いを通じて
シネヘンに滞在する機会を得ました。

こうして、2018年の8月21日~24日の4日間、
中国内モンゴル自治区のフルンボイル市にある
シネヘンブリヤート人の住む村で、現地の方の家に滞在することとなりました。



③番外編の構成について

滞在期間中、シネヘンの人々の生活の様子を
自分が見たもの、聞いた言葉、感じたこと、疑問に思ったこと、
できる限り細かくリアルタイムでノートに日記形式でメモを取りました。
そのノートの内容を、もう一度パソコンで文字に起こして(悪筆のため)
このブログに置いておこうと思います。

このメモをネットで公開することは、
記録をいつでも見られるようにする為なのと同時に、
自分の浅い知識とブリヤート語力では
理解できないものがたくさんあったので、
ぜひ知識や経験のある皆様の意見を伺いたいと考えたからです。

このメモの内容にご意見・感想などございましたら
ぜひコメントをください。
専門の教授や先生方、一般の方、どなたからの意見もお待ちしております。


メモは割と分量があるので、一日ずつ記事を分けて載せていきます。
また、今回はブリヤートに興味がある・研究をしている方に広く見ていただきたいため
メモをモンゴル語でも起こして載せていこうと思います。(内容は同じです)

それでは、次の記事からよろしくお願いします。




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誹謗・中傷、記事と関係のないコメントも控えてくださると幸いです。